よく吟味したリフォームです

一昔に工務店に依頼して作ってもらったウッドデッキ。当時の見積もりでは高額で、毎年手入れをしていたそうですが、徐々に腐ってきて今に至ったそうです。当時の話の内容と施主様の想像よりはるかに早い段階で朽ち落ちた例です。一昔と言えば、杉材やレッドシダーなど雨などに弱い材料を使っていました。束や構造にも使われていたため腐食の進行が早まったと推測できます。
施主様のご希望と弊社の経験から風雨や腐食への耐久性が強い天然木ウリン材を、束を含めた構造材も含めすべてに選択しました。デッキサイズも小さくし、家の幅に揃えるようにしていますが、2.6×3.7メートルとテーブルとイスを出しても余裕のある大きさです。
境界に位置するメッシュフェンス自体を直接視線に入れないように、目隠しフェンスも設置しました。床面から150センチと高くしているのでメッシュフェンスをすっぽり隠すほどになっています。部屋から見る状態であれば、以前ほどの存在感は感じなくなっていると思います。
ウッドデッキへのアプローチ部分も土や苔が生え、雑然としていましたが、踏み石の配置を変え、敷いた砂利の厚みを増やすことで、雰囲気が変わります。今後、ウリンが銀白色に変わった時に庭の調和が整い、しっとり落ち着いた雰囲気になるでしょう。