ログハウスに最適なウッドデッキは？

２０１９年９月静岡県熱海市の別荘で施工したウッドデッキのご紹介です。ログハウスと言えば別荘地では必ず見かける定番中の定番です。どっしりとした重厚な風格やふんだんに使われた木材がリゾート地の自然にマッチしているのが人気の理由のようです。ところでログハウスの主な特徴は、ほとんどの場合玄関に面するポーチはウッドデッキのポーチになっていてそこは屋根がなく雨にさらされている事です。ログハウスはもともと北欧やカナダなどの森林地帯で地場の木材（丸太）を使った建築方法で木材を無駄なく使う合理的な建物です。日本でも同じ方法を使う事は勿論可能ですが問題は日本の気候風土にあうのか？多くのログハウスのウッドデッキポーチはログハウスと同じ木材の板材つまり針葉樹を使っているようようです。

最近ではあまりウッドデッキ材では使われなくなった木材にレッドシダー（北米原産の針葉樹）がありますが、腐食には比較的強いと言う理由で以前は大変多くウッドデッキで使われました。腐食に強いとはいえ７年からもって１０年程度です。ログハウスのウッドデッキポーチに使われる木材も同じく針葉樹で雨に弱い木材です。多くの場合は１０年程度で腐食してしまいます。ログハウス自体は耐久性がよくてもポーチデッキが腐食したケースが大変多く見受けられます。

今回のご依頼は腐食したポーチデッキのリフォームでした。天然木材のログハウスと言う事でお勧めする木材は耐久性の良い天然木ハードウッドでしたが、メンテナンスや質感そして経年変化で古木化しない理由などで樹脂木アールウッドが採用されました。ログハウスに人工木材を使う？ちょと違和感がありますがアールウッドの質感はその違和感さえ感じられないクオリティーがあります。

以前は本物志向のお客様の御希望のウッドデッキ＝天然木材と解りやすい図式がありましたが、最近では同じ本物志向のお客様に微妙な変化があるようです。本物（天然木）はいいけど数年で腐食しないだろうか？見た目の質感はどうだろうか？このような基本的な疑問を提起するお客様が多くなりました。ログハウスに人工木材のウッドデッキを施工する時代が来る事は弊社にとっても大変以外な事でまた大変意義のある事です。